元気日記

元気日記

2004年5月26日

「健康寿命」と「ユニバーサルデザイン」

社団法人 尾張旭市シルバー人材センター 平成16年度 第1回通常総会 に参加させていただきました。
シルバー人材センターは、高齢者が組織的に働くことを通じて、追加的収入を得るとともに、健康を保持し、生きがいを持ち、地域社会に貢献するという「自主・自立、共働・共助」の理念を基本としています。 そして、地域社会との相互交流・連携を目指す公共性・公益性の高い社団法人(公益法人)で、「高年齢者の雇用の安定等に関する法律」(昭和46年法律第68号)により、シルバー人材センター事業を行う法人として位置付けられています。
尾張旭市では昭和61年10月1日設立から18年目を迎えるそうです。
総会は、会員数と、出席者数、委任状の数の発表により総会の成立を宣言するところから始まりました。
そして、田中竜三会長のあいさつの中からは、この一年のセンターのご活躍のご様子がよくわかりました。
1、この不況の中、依頼者である市民に好感を得て、年間売り上げ2億円を達成された。
1、587人の会員は14地域班に分かれており、それぞれで交流事業も行っている。
1、安全就業に心配っている。
1、平均寿命が80歳を超えるが、健康寿命は75歳と言われている。その差を埋める努力をしていきたい。
とのお話でした。
尾張旭市は、6月を目途にWHOの健康都市連合に加盟することを目指し、8月には健康都市宣言をしたいと計画しています。
また、先の3月議会の答弁では、「健康とは、心と身体のみでなく、インフラ整備に始まりすべての道は健康に通じるという街づくりをする」ことを表明しています。
「健康寿命」とは、時代にマッチしている考え方だなあと思いました。
開会のことば:後藤皓里 理事
田中 竜三 会長
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会場を後にする際に目に付いたことのご報告です。
トイレの案内表示についてです。
写真(左)は、本日「あさひのホール」で撮影。
写真(中3枚・右)は、先日兵庫県川西市で撮影。理想の形。
左の写真は ユニバーサルデザインに向けて、尾張旭市の工夫の跡が読み取れます。
新しい取り組みをしようとすると「財政難」という言葉が返ってくる昨今。
このような工夫ができることに感激しました。尾張旭の意思が読み取れました。
熊本県HP引用《個人の特性とはいつも同じであり続けることはありません。年齢を重ねていくことで,老眼になって若い頃は当たり前に見えていた小さい文字が読めなくなったり,小さな音が聞きづらくなります。女性であれば妊婦になって足元が見えづらいと感じたり,男性も父親になって子どもを抱っこした時その重さに驚くことでしょう。妊婦や子どもづれの人にとっては駅の階段の上り下りが苦しく感じられるに違いありません。また,一時的にけがをして松葉杖を使ったり,場合によっては車椅子を使うこともあるかもしれません。
このような変化の多い個人の特性ごとに合うモノをデザインしていくことは,大変時間とコストがかかります。モノがどんどん増えることはエコロジーの視点から見ても非常識的であると言えるでしょう。
したがって,はじめからいろんな個人の特性を考慮してデザインしていれば,個人がどんな特性を持っても柔軟に対応できるようになります。ユニバーサルデザインはそうした個人の特性に初めから目を向けたデザインであり,私たちにとって使いやすく,安全を約束するものなのです。》
更に、(中3枚/兵庫県川西市『パレットかわにし』内撮影)の写真には、男女の表示に色分けがなく、そのどちらにも、車イス使用者・乳幼児対応が記されている。写真(右)のベビーラックは、男性用・女性用両方に設置されていました。
このことは、男女共同参画を可能にする社会環境の整備のひとつであると言えます。
これから新しくできる公共施設には、望みたいなあと思っているかたちです。
以上、本日のご報告でした。

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